研究課題
本研究では糖類などの多官能基性化合粒の位置選択的分子変換法の開発と、それに基づく天然物の短段階全合成に取り組んできた。一昨年度は無保護糖をグリコシルドナーとする光延条件下での位置および立体選択的グリコシル化の一般化を行い、また、本反応がSN2機構で進行することも明らかにした。昨年度は本法を利用し、巨大配糖体天然物 CoriariinA の位置選択的全合成に取り組み達成したものの、その位置選択性、及び収率が低かった。本年度はこの点を大きく改善し、CoriariinA の糖への保護基を一切用いない高位置選択的全合成を達成した。また、配糖体天然物 Punicafolin 及び Macranganin の糖への保護基を一切用いない高位置選択的全合成も新たに達成した。また、すでに開発してた遠隔位不斉誘導法をさらに展開した、1、7ージオール類の不斉非対称化をアシル化からシリル化へと展開し、極めて高選択的な1、7ージオール類の遠隔位不斉シリル化法を開発した。さらに、プロキラルなビス-フェノール類の不斉臭素化にるる遠隔位不斉非対称化の開発にも成功した。さらに、cruved chirality を持つラセミ体開口フラーレン類の触媒的な速度論的分割に世界で初めて成功した。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2018 その他
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (30件) (うち国際学会 4件、 招待講演 4件) 図書 (2件) 備考 (1件)
Chemical Communications
巻: 54 ページ: 2264-2267
10.1039/c7cc09952e.
Tetrahedron Letters
巻: 59 ページ: 1188-1191
10.1016/j.tetlet.2018.02.012.
Heterocycles
巻: 97 ページ: 1128-1147
10.3987/COM-18-S(T)95
Chemical and Pharmaceutical Bulletin
巻: 66 ページ: 1203-1206
10.1248/cpb.c18-00668
http://www.fos.kuicr.kyoto-u.ac.jp