研究課題
大地震直後の余震に関して,人為的な編集を経ない計算機システムによって自動的に決められた防災科学技術研究所のリアルタイムデータの不完全性をカバーする余震発生確率のリアルタイム予測の計算手法を開発し,防災科学技術研究所にインストールした。悪条件である海域の余震活動にも適用できる。これらを時間をかけて編集された気象庁カタログのデータによる予測結果と性能を数値的に比べて遜色ない。特に大粒余震に限った予測結果については同等であった。2015年M7薩摩半島沖地震、2016年M6.5 およびM7.3熊本地震、及び2016年鳥取県中部地震についての予測結果まとめた。気象庁柿岡磁気観測所の異常データと、そこから一定の距離内の周辺部に発生した中規模地震との因果関係について、モルチャン・ダイヤグラムや入出力点過程モデルによる解析をした。磁気異常の情報を使ったモデルによる活動は有意で、常時地震活動度に比べて確率利得は2倍程度であった。2016年M6.5、M7.3熊本地震の前震・余震、および2016年鳥取県中部地震の前震・余震について階層時空間ETASモデルによる事後の時間経過予測を実施しリアルタイム予測が可能であることを示した。M7.3熊本地震に関する事前の周辺地震活動異常や前震活動の確率予測も与えた。北海道・東北・関東地方に沈み込む太平洋プレート境界で発生した「小繰り返し地震」のデータに基づき、非定常時空間 Brownian Passage Time モデルにより1993年から2011年東北沖地震までのプレート境界での「ゆっくりすべり」の変動の解析を行なった。GPS地殻変動のデータによる「すべり」の逆解析と比較して、整合性や不整合性を議論し、プレート間固着の地域を同定できた。その他、2003年十勝沖のpostseismic変動など各地域の大地震後のすべり変化に関する詳細な結果を得た。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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