研究課題
基盤研究(A)
雲粒はエアロゾル(大気中を浮遊する微粒子)を核として生成するため、人為起源エアロゾルの増加は雲にさまざまな影響を与える可能性がある。本研究では人工衛星データの解析から、東シナ海の黒潮という温暖な海水が、冬季の大陸からの寒気の吹き出し時に境界層を不安定化させ、上昇流を強化させることにより、人為起源エアロゾルの雲への影響を増幅させていることを明らかにした。また航空機観測データの解析からもエアロゾルと雲・降水の関係を示し、数値モデルを改良することにより、観測から明らかになったエアロゾルや温暖な海水の雲への影響を再現することに成功した。
大気環境科学