研究課題
[研究1:土地利用別の放射性セシウム(rCs)流出評価][1-1.水田]2地区の4水田を対象としてrCsの流入・流出・水田内変化を測定し、異なる水利用形態の水田への放射性セシウムの蓄積・流出状況を評価した。また、前年度に確立した簡易モデルの妥当性評価も実施した。[1-2.都市]都市堆積物および都市を通過する河川水を採取、媒体中のrCsおよび微量金属濃度を測定し、河川水中のrCsに対する都市堆積物の寄与を評価した。[1-3.森林・ため池]ため池を含む小流域におけるrCs及び各種イオン濃度を測定し、流域・ため池で溶存態rCsの濃度の変化とその要因について検討した。[研究2:モニタリングシステム開発・標準化]昨年度開発した銅置換体プルシアンブルー担持不織布を用いた海水・汽水中の溶存態rCsの迅速濃縮方法について、船舶等での連続モニタリングを見据えた改良を実施し実証試験を実施した。また、銅置換体プルシアンブルー担持不織布を用いて、林内雨およびリターからの浸出水のモニタリングシステムの開発を進めた。また、低濃度の水中の放射性セシウムのモニタリング技術の標準化を進めた。[研究3:長期動態評価]福島県阿武隈高地内の河川において[研究1]で得られたデータによりSWATにより流量、rCs負荷量の妥当性評価および将来推定を行った。また、水系暴露解析モデル(SHANEL)を用いた阿武隈川流域における影響評価も実施した。[研究4:除染等のリスク管理戦略の策定]避難区域内地区における帰還後のリスク管理戦略を構築するため、福島県阿武隈高地内の避難区域内の地元住民と協力して個人線量調査の結果の取りまとめ、帰還後の生活/生産活動におけるリスクについて地元住民と定期的な対話を実施した。また、除染廃棄物に対して減容化技術の適用、管理・保管のあり方を含めたリスク/コスト解析を実施した。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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