研究課題
1.界面活性剤,洗剤配合剤についての実験的解析:1-1界面活性剤の観点から(後藤・直江担当)水晶振動子法を利用して油脂汚れの洗浄過程を調べた結果、SDS/アミドアミンオキシド混合系において基質/汚れ界面への液体浸透により固体油脂汚れの除去が著しく促進されることがわかった。液体油脂汚れの洗浄機構と関連して、乳化に関する基礎的知見を得た。1-2 配合剤の観点から(森田担当)各種酵素反応に及ぼす硬度成分や酵素混合系の影響を検討した。ペルオキシダーゼ-活性化剤による新たな脂肪酸の分解反応を見出した。2.モデル汚れ成分,すすぎ性,洗浄力試験法についての実験的解析;2-1 モデル汚れ成分の観点から(大矢担当)種々のモデル汚れの洗浄試験結果を速度論敵に解析し、汚れの成分別の洗浄挙動を明らかにするとともに、超濃縮洗剤/中性洗剤水溶液の洗浄性に関する特徴を探った。2-2 すすぎ性の観点から(森田担当)超濃縮洗剤/粉末洗剤/液体洗剤の残留界面活性剤量から、すすぎ性を検証した。2-3 洗浄力試験の観点から(米山担当)非イオン界面活性剤をベースとする液体洗剤の洗浄力評価用指標洗剤組成を提案し、また洗濯機を使用した洗浄力評価試験法を提示した。3.新型洗剤のライフサイクルアセスメント(山口担当)内外の洗剤動向調査を基にタブレットタイプを含む新型洗剤と従来製品を比較したLCI分析を行ない、環境にも経済的にも受容性の高い新型洗剤の使い方を示した。4. 持続可能な生活のための洗浄技術の提案(森田,後藤,大矢,米山担当)得られた成果を総合的に検討し、洗浄過程における最適化を行ない、新しい洗浄技術に対応したモデル汚れ成分の選定や、洗浄力試験法を提案した。5. 消費者教育,学校教育教材の開発(木村担当)27年度実施した家庭科教員への調査結果を踏まえ、新たな家庭洗濯のスタイルにふさわしい家庭科教育、消費者教育のための教材を開発した。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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