研究課題
基盤研究(A)
東ユーラシアの永久凍土分布地域において、植生調査、活動層分布と永久凍土融解地形の測量、水文分析などの現地調査、衛星データ解析による地形変動や植生変化領域の解析、陸面過程・河川流出モデルの改良に基づく、凍土荒廃プロセスの地域特性と空間分布の評価を行った。特筆すべき成果として、植生構造の変遷が凍土(活動層)変動と密接に関係し、衛星・近接リモセンの併用で凍土融解による地形変化現象の詳細な構造を示すとともに、永久凍土の荒廃状況を凍土水文分析から初めて示したこと、凍土温度変化に地表の植生層と地下氷の効果を加味したモデルを開発し、その適用可能性を広げたことが上げられる。
自然地理学