研究課題
故障・能力限界を有する安全制御・プロテクションについては、これまでに得られた知見を用いて、安全を確保しつつ、機械の挙動を理解・納得して人間が受け入れられるとともに、過信を抑制するように、安全制御とプロテクションを実現するシステム設計原則をまとめた。また、人間の意識喪失状態の検知技術については、前年度までに開発した技術を、高精度ドライビングシミュレータ上に実装し、検証を行った。自動制御限界時のスムーズな制御権限の返還機構に関しては、他項目との研究成果と統合して、手動・自動運転が動的に切り替わる条件下で、安全・円滑な運航が可能であることを検証した。その結果、自動運転レベルを動的に変化させるケースにおいて運転操作を引き継ぐために前方を注視するまでの時間や操作を引き継ぐまでの時間が長くなることを確かめた.手動操作への動機づけと、操作ガイダンスに基づくスキル維持・向上支援については、これまでの成果に基づき、スキルの自覚促進とスキル向上へと動機づける仕掛けを構築し、ドライビングシミュレータを用いて検証を行った。具体的には、安全運転と円滑運転の手動操作技能の習熟を促す支援システムと,手動運転中にドライバが能動的操作を行うことで覚醒度維持を支援するシステムを構築した.さらに,曲線路を手動運転する際に,車体横すべり角がドライバの自己運動知覚に与える影響を明らかにしたうえで,車体横すべり角速度の知覚を支援する視覚情報提示システムを提案した.さらに、機械が突然ダウンする場合を含めた、オペレータの危機対応能力の検証を行った。具体的には、苦手場面においてのみ支援する合流判断支援システムを提案し,支援中にはスムーズな合流が可能になり,支援を外した後にはドライバの判断の明瞭さ,つまり技能の向上を示唆する結果を得た.
28年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 9件、 オープンアクセス 6件、 謝辞記載あり 5件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 2件、 招待講演 5件)
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