研究課題
基盤研究(A)
「アラブの春」は民主化の可能性を垣間見させるとともに、アラブ社会の脆弱性を露呈させた。本研究では、このアラブ社会の脆弱性を、貧困に焦点を当てて歴史的、構造的に明らかにするため、アラブ諸国、とりわけエジプトとヨルダンにおける社会経済統計の長期時系列データとGDP推計を可能にする人口を中心とした網羅的なマクロ・ミクロの統計群を収集し、そのデータベース化を計った。分析の中心は、貧困と直結する労働市場における雇用構造と失業状況を国、地域、村レベルで分析することである。現在、それらのデータ・情報の解析を進め、その成果の一部はすでに学会報告や学術雑誌への投稿などで公表している。
複合新領域