流通の有力理論・仮説にかんする研究

2016 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 26245051
• 研究機関: 青山学院大学
• 研究代表者: 東 伸一 青山学院大学, 経営学部, 教授 (70368554)
• 研究分担者: 岸本 徹也 流通科学大学, 商学部, 教授 (00405929) ; 伊藤 匡美 東京国際大学, 商学部, 教授 (20523012) ; 嶋 正 日本大学, 商学部, 教授 (30187421) ; 峰尾 美也子 東洋大学, 経営学部, 教授 (30349930) ; 鍾 淑玲 東京工業大学, 工学院, 准教授 (30381338) ; 懸田 豊 青山学院大学, 総合文化政策学部, 教授 (60194693) ; 森山 一郎 静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 教授 (60508985) ; 横山 斉理 法政大学, 経営学部, 教授 (70461126) ; 大崎 恒次 専修大学, 商学部, 准教授 (70712678)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• キーワード: 流通 / 商業 / 小売業 / 卸売業

研究実績の概要

本研究課題の最終年度を迎えた2016年度は、過去2年度における研究活動を踏まえ、研究組織全体による研究会および個別の研究テーマの単位で実施している分科会活動を通じて、研究組織全体による研究成果発表に向けた準備と具体的な執筆作業を継続してきた。
その一環として、本研究の代表者および研究分担者のひとりが関わる形で、わが国の流通・商業分野における代表的基礎文献の一つとして位置付けられている『新・流通と商業』（故 鈴木安昭教授著）の大幅な増補・改訂に取り組み、第6版として大幅増補改訂版の刊行を行なった。商業統計を用いた流通構造に関するデータの更新から始まり、本研究課題を通じて検討をおこなってきた流通・商業にかんする有力・理論仮説および近年における流通システムの変化とそれらを取り巻く課業環境・制約環境についての洞察を積極的に反映する作業をおこなった。この作業を進めることで、流通・商業の体系的理解を図るための枠組みの整理が進んだ。
この枠組みを踏まえ、本研究課題の研究組織全体による最終成果のひとつとして、書籍『流通と商業　理論と現象、データから考える』（仮題）の企画を策定し、研究助成終了翌年度にあたる2017年度中の刊行を目途に現在、執筆作業と編集作業を遂行している。なお、出版社もすでに決定している。
この書籍は、本研究課題で着目した流通・商業にかんする有力理論・仮説が関連するものも含め、流通と商業に関わる220に上るテーマを理論と現象、そしてマクロデータの分析から論じるものである。有力理論・仮説のオーバビューのみならず、マクロデータの分析・解釈を行ったうえで、特定の流通現象の文脈の中で検討してゆくことで、理論の妥当性や適用範囲などについて検討を試みることがその主旨である。また、この書籍において検討を行う諸テーマおよび関連理論・仮説についてのレビューや実証研究を各研究担当者が遂行した。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

研究成果

• [国際共同研究] University of Stirling/University of St. Andrews(英国)
  • 国名: 英国
  • 外国機関名: University of Stirling/University of St. Andrews
• [国際共同研究] University of Adelade(オーストラリア)
  • 国名: オーストラリア
  • 外国機関名: University of Adelade
• [国際共同研究] 福州大学(中国)
  • 国名: 中国
  • 外国機関名: 福州大学
• [国際共同研究] 中国科技大学(台湾)
  • 国名: その他の国・地域
  • 外国機関名: 中国科技大学
• [雑誌論文] マルチレベル分析を用いた店頭従業員の能力獲得に関する実証研究 (2018)
  • 著者名/発表者名: 横山斉理・尾形真実哉
  • 雑誌名: 組織科学 巻: 53 ページ: 印刷中
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] A Longitudinal Study on the Inter-type Competition Among Japanese Specialist Retail Multiples - Through QCA and Financial Analysis Approaches (2018)
  • 著者名/発表者名: 東伸一(Nobukazu Azuma)
  • 雑誌名: Aoyama Business Review 巻: 40 ページ: 印刷中
  • 謝辞記載あり
• [雑誌論文] 牛乳類流通の構造変化とその展開 (2018)
  • 著者名/発表者名: 大崎恒次
  • 雑誌名: 流通問題 巻: 53 ページ: 印刷中
  • 謝辞記載あり
• [雑誌論文] An Exploratory Study on the Emergence and the Growthof Vertically Integrated Specialty Store Retailing : An Application of the Process Tracing Method (2017)
  • 著者名/発表者名: 東伸一 (Nobukazu Azuma)
  • 雑誌名: Aoyama Business Review 巻: 39 ページ: 1-33
  • オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] 小売構造変化の再考察―全体的動向を中心に― (2017)
  • 著者名/発表者名: 峰尾美也子
  • 雑誌名: 経営論集（東洋大学) 巻: 89 ページ: 89-101
  • 謝辞記載あり
• [雑誌論文] ボーン・グローバル企業のマーケティング戦略 (2016)
  • 著者名/発表者名: 嶋正
  • 雑誌名: 国際ビジネス研究 巻: 8 ページ: 19-33
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] クボタ、新潟拠点に日本米輸出に挑戦－農業の競争力強化、地域活性化に向け－ (2016)
  • 著者名/発表者名: 伊藤匡美
  • 雑誌名: Agrio 巻: 130 ページ: 4-5
• [学会発表] Failure in the partnership between Daiei and Marks & Spencer: an unknown history of Asian strategy in M&S (2017)
  • 著者名/発表者名: Yumiko Toda (戸田裕美子)
  • 学会等名: The 19th Conference of the European Association for Education and Research in Commercial Distribution
  • 発表場所: Dublin Institute of Technology (アイルランド ダブリン市）
  • 年月日: 2017-07-05
  • 国際学会
• [学会発表] フードサービスにおけるチェーン店の盛衰についての研究-QCAを用いて- (2017)
  • 著者名/発表者名: 東伸一
  • 学会等名: 日本フードサービス学会
  • 発表場所: 立教大学池袋キャンパス(東京都豊島区）
  • 年月日: 2017-06-03
• [学会発表] Marks and Spencer’s CSR approach to promotion of healthy eating (2017)
  • 著者名/発表者名: Yumiko Toda (戸田裕美子)・John Dawson
  • 学会等名: The 18th Biennial Conference on Historical Analysis and Research in Marketing
  • 発表場所: John Moore University (英国リバプール市）
  • 年月日: 2017-06-02
  • 国際学会
• [学会発表] 日系コンビニのイノベーションと中国市場における埋め込み戦略 (2017)
  • 著者名/発表者名: 鍾淑玲
  • 学会等名: 日本商業学会
  • 発表場所: 兵庫県立大学（兵庫県神戸市）
  • 年月日: 2017-05-28
• [学会発表] フードサービスにおける多店舗化と事業システムについての研究-事業システムの特性と活動成果の分析枠組みの検討を中心に- (2017)
  • 著者名/発表者名: 東伸一
  • 学会等名: 日本フードサービス学会
  • 発表場所: 日本フードサービス協会(東京都港区）
  • 年月日: 2017-03-10
• [学会発表] 小売業者の垂直的統合に関する新視点からの評価 (2017)
  • 著者名/発表者名: 東伸一
  • 学会等名: 日本商業学会
  • 発表場所: 大阪市立大学文化交流センター（大阪府大阪市）
  • 年月日: 2017-01-21
  • 招待講演
• [学会発表] 大きな環境変化の中にある現代の流通－どう捉えればよいのか (2017)
  • 著者名/発表者名: 東伸一(西村順二氏、二宮麻里氏とのパネルディスカッション）
  • 学会等名: 日本商業学会
  • 発表場所: 大阪市立大学文化交流センター（大阪府大阪市）
  • 年月日: 2017-01-21
  • 招待講演
• [学会発表] 専門店小売チェーンの盛衰過程の財務的視点を導入した分析枠組みの試論 (2016)
  • 著者名/発表者名: 東伸一
  • 学会等名: マーケティング史研究会
  • 発表場所: 近畿大学東大阪キャンパス(大阪府東大阪市）
  • 年月日: 2016-12-10
• [学会発表] 流通・マーケティング研究におけるQCAの適用可能性 (2016)
  • 著者名/発表者名: 横山斉理
  • 学会等名: 日本商業学会
  • 発表場所: 慶応義塾大学（東京都港区）
  • 年月日: 2016-09-17
• [学会発表] 流通・マーケティング研究における質的比較分析(QCA)の適用可能性について (2016)
  • 著者名/発表者名: 横山斉理
  • 学会等名: 経営学会研究会（法政大学）
  • 発表場所: 法政大学（東京都千代田区）
  • 年月日: 2016-07-22
• [学会発表] 食品スーパーにおける顧客満足の規定因MRAとfsQCAを用いた検討 (2016)
  • 著者名/発表者名: 横山斉理
  • 学会等名: 日本消費者行動研究学会
  • 発表場所: 関西学院大学（兵庫県西宮市）
  • 年月日: 2016-06-18
• [学会発表] 卸売企業のICT戦略に関する研究－顧客適応化戦略を中心に－ (2016)
  • 著者名/発表者名: 金雲鎬
  • 学会等名: 日本商業学会
  • 発表場所: 千葉商科大学（千葉県市川市）
  • 年月日: 2016-06-05
• [図書] 『１からの小売業』(仮題） (2018)
  • 著者名/発表者名: 崔相鐵・岸本徹也 (編)・森山一郎（第5章）
  • 総ページ数: 印刷中
  • 出版者: 中央経済社
• [図書] データブック 流通と商業 理論と現象から考える (2018)
  • 著者名/発表者名: 東伸一・懸田豊・三村優美子・横山斉理・金雲鎬（編著）
  • 総ページ数: 印刷中
  • 出版者: 有斐閣
• [図書] マーケティング学説史（アメリカ編）Part2 (2018)
  • 著者名/発表者名: マーケティング史研究会（編）戸田裕美子・東伸一（各1章ずつ執筆）
  • 総ページ数: 270
  • 出版者: 同文舘出版
• [図書] 「メコン地域における日本の小売業に関する研究」、『メコン地域におけるビジネス教育の実態』所収 (2018)
  • 著者名/発表者名: 大崎恒次
  • 総ページ数: 印刷中
  • 出版者: 白桃書房
• [図書] 「交換・制度進化・マーケティング」『マーケティング理論の焦点ー企業・消費者・交換』所収 (2017)
  • 著者名/発表者名: 戸田裕美子（KMS研究会・堀越比呂志・松尾洋治（編））
  • 総ページ数: 272
  • 出版者: 中央経済社
• [図書] 新・流通と商業第6版 (2016)
  • 著者名/発表者名: 鈴木安昭（著）東伸一・懸田豊・三村優美子（補訂）
  • 総ページ数: 287
  • 出版者: 有斐閣
• [図書] 商学通論 九訂版 (2016)
  • 著者名/発表者名: 関根孝・住谷宏・田中正朗・嶋正・渦原実男
  • 総ページ数: 280
  • 出版者: 同文舘出版
• [図書] 「小売流通と情報」、住谷宏編著『現代の小売流通（第2版）』 (2016)
  • 著者名/発表者名: 伊藤匡美
  • 総ページ数: 20
  • 出版者: 中央経済社