研究課題
本年度も引き続き、SPring-8の高圧ビームラインBL04B1における放射光X線その場観察実験、大型パルス中性子施設J-PARCの高圧ビームライン”PLANET”を用いた中性子散乱実験、及び大型高圧発生装置を用いた高圧合成実験を行った。特に、1)高圧下におけるAlに富んだ含水及び無水ブリッジマナイトの弾性波速度の研究、2)Alに富む含水ブリッジマナイトの状態方程式の研究、3)高圧含水鉱物の安定性におけるAlの影響の研究、4)Alに富んだスーパー含水B相の安定領域とその置換様式の研究、5)Alに富んだスーパー含水B相の結晶構造解析の研究、6)無水ブリッジマナイトの低Al量での置換様式の研究、等を集中して遂行した。これらの成果は、国内学会及び国際学会で広く発表した。主な発表学会を列挙すると、日本地球惑星科学連合会2017年大会、ロシアでの国際会議、日本鉱物科学会2017年年会、フランスでの高圧鉱物物理国際セミナー、第58回高圧討論会及びアメリカ地球物理学連合2017年秋季大会である。特記すべき事項としては、これらの研究発表で研究代表者の指導学生が、日本鉱物科学会では研究発表優秀賞、日本高圧力学会ではポスター賞を受賞している。また論文としては、マントル鉱物の高圧下での溶融関係の論文、及び高圧含水鉱物であるAlに富んだスーパー含水B相の安定領域及びその置換様式の解明の論文を公表した。これら以外に現在投稿中、及び執筆中の論文が多数に及ぶ。特に含水ブリッジマナイト関係の論文は、シリーズで順次投稿開始中である。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (10件) (うち国際共著 2件、 査読あり 10件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (43件) (うち国際学会 21件) 図書 (1件) 備考 (3件)
American Mineralogist
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