研究課題
以下の3項目について研究を実施した:①大陸棚海底付近・大陸棚縁の微小物理過程のモデリング手法開発、②外洋深層水の南極大陸棚上への貫入、③北極海の大陸棚過程。①では、海底堆積物輸送過程(巻き上げ・混合・輸送)を取り入れた海洋モデルを構築し、丹後海という現実設定のもとで実行して、由良川の大量出水に起因する陸域起源物質の輸送・堆積過程を計算し、観測データを用いて検証した。②では、南大洋全域の高解像度数値モデリングにより、南極大陸棚上への外洋深層水の貫入とその高密度水への変質過程を定量化した。③では、北極海全域の高解像度数値モデリングにより、大西洋から北極海シベリア側大陸棚上に流入した海水の大陸棚上での変質過程および北極海外洋への流出過程を定量化した。
2: おおむね順調に進展している
研究実施計画と比べて、採用した手法や対象とした海域についての若干の変更はあったものの、想定していた成果が十分に得られた。また、それらをまとめた論文も出版できた。
ここまでの進捗が順調であるので、当初計画通りに最終年度のとりまとめを遂行する。
すべて 2017 2016 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 2件、 査読あり 4件、 謝辞記載あり 1件)
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