標的糖タンパク質を半合成することとし、全長のポリペプチド鎖のうち糖鎖がない長鎖ペプチド領域は、大腸菌発現により調製し、その他糖鎖が結合したペプチド領域は、Boc-ペプチド固相合成法により、ペプチドチオエステルならびにペプチドヒドラジド体として調製した。糖鎖は、鶏卵からアスパラギン結合型2分枝アシアロ型糖鎖ならびハイマンノース型糖鎖を調製し利用した。その結果、IgG1-Fc部位に相当するドメインならびにアミノ酸318残基からなるシアル酸転移酵素 (STase)の半化学合成に成功した。フォールディングしたSTase は十分な酵素活性を示した。
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