膜厚方向で磁気特性を変調させたECC媒体に励起されるスピン波の磁化反転アシスト効果を調べるため、磁化ダイナミクスを面内、および膜厚方向で空間分解可能なマイクロMOKE計測システムを開発した。また、極短パルス磁場をプローブ信号とするCooperative switching法を開発し、ナノスケール磁性体の非平衡状態の非線形磁化ダイナミクスの時間分解観察に成功した。さらに、ECC媒体の臨界スイッチング周波数の層間交換結合力依存性を測定した結果、16 nm厚の極薄媒体でも膜厚方向のスピン波が磁化反転をアシスト可能なことを実験的に確かめた。
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