地震・津波外力想定の信頼性をさらに向上させることが出来ると期待される高詳細モデルを用いた解析は,領域が大きく,かつ,必要とされる分解能が高いため,解析コストが莫大となり,その実現が難しいとされていた.本研究課題では,大規模有限要素モデル構築手法の開発とともに,可変前処理や精度混合演算や解空間の疎密を活用した新しい大規模有限要素解析用アルゴリズムを開発し,CPU-GPUからなるヘテロコンピューティング環境上でこれを実装することにより,この解析コストの削減を図った.開発した手法によるいくつかの適用例により,高詳細モデルを用いた解析の有効性を示した.
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