研究課題
東京湾西側の東京都江東区、墨田区、そして神奈川県浮島、扇島などの湾岸地域の航空レーザー測量結果と、2011年の東日本大震災による液状化による液状化沈下マップの整備とリスク評価のための表面波探査を行った。この中で整備された液状化マップと表面波探査結果をもとに、再液状化ポテンシャルを評価に必要な確認実験を行い、リスク評価と活用法のレシピをまとめた。併せて、旧都市計画法によって整備された横浜市の昭和初期から中期にかけての地形図の一部をディジタル化して、現在の地形の人工改変状況を明確に示した。2015年ネパールゴルカ地震については、地盤被害調査を行い、現地の詳細な地形変動の解析からアラニコハイウェーやパサンラミュハイウェーなど主要なハイウェーの被害原因を解明し、復旧に留意しなければならない地盤状況をJICA復興支援団、在ネパール日本大使館を通してネパール開発局(National Reconstruction Authority, Nepal)など現地当局に伝え、それらが復旧に反映された。また土石流の痕跡が非定常混相流が谷壁に残す一番高い泥痕跡であり、これをもとに評価する土石流速度が過小に評価される傾向にあることを指摘し、粒子法による多くの数値解析結果から、泥痕跡からの推定速度を補正する経験式を誘導した。この経験式は、関東大震災の時の白糸川土石流、長野県西部地震の折の御岳崩れ、岩手・宮城内陸地震の折の土石流速度の推定に用いられ、様々な状況証拠と矛盾のない結論が得られた。上記研究成果は6件の査読付論文、3編の国際会議論文(査読有)にまとめられた。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 5件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 6件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 3件)
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