研究課題
本申請研究は3つのサブテーマについて同時進行で研究を行う.それぞれの項目についての平成28年度の研究成果は以下のようになっている.1)最適スペクトル計算法探索のための系統的1粒子・2粒子・多粒子計算:平成28年度においては現れる2粒子効果を定量的に調べた.その結果,同じ吸収端でも2粒子効果が大きく変化し,さらにその指標となる電子構造を突き止めた.同知見は最適な計算法を探索する上で非常である.さらに,これまで2粒子効果が不要と考えられてきた高エネルギー吸収端においても,一部の化合物でその効果が顕著になること,さらにその原因を究明した.これはこれまでの常識を覆す結果であり,ELNES/XANESを活用する上で重要な知見を得ることができた.2)複雑原子配列および磁気円二色性(MCD)における多粒子計算法の開発:これまでに,始状態のみからスペクトルの計算を行うグリーン関数法への拡張,さらに多電子系ハミルトニアンにZeemanエネルギー項を含む配置換相互作用計算法を開発してきた.平成28年度においてはこれまでに開発した計算手法を,遷移金属複合酸化物におけるXMCDの理論解析へと適用した.本研究で開発した配置間相互作用計算により実験的に観測されるXMCDスペクトルを定量的に再現することができた.3)1,000原子モデルのELNES/XANES理論計算法の確立:電気四重極遷移も含んだ計算コードを利用し,内殻正孔と伝導帯との相互作用という観点から各ピークの起源を解釈することを試みた.その結果プレエッジ領域を統一的に理解する手法を確立した.また,使用メモリ量および通信メモリ量の最適化を行い,28年度においては1,024原子のELNES/XANES計算をすることに成功した.同手法を用いることで格子欠陥やアモルファスから取得されるスペクトルの精確な計算が可能になると期待できる.
28年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2017 2016 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (47件) (うち国際共著 8件、 査読あり 46件、 謝辞記載あり 47件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (62件) (うち国際学会 26件、 招待講演 27件)
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