本研究では、種々の燃料電池中で最高の発電効率を示す固体酸化物形燃料電池(SOFC)のさらなる小型化と高出力化を目指して、積層型マイクロSOFCの開発を行った。割れ等の欠陥がなく理論開回路起電力を得る積層体の作製に成功し、さらに電解質と共焼結が可能な難焼結性カソードの開発を行った。乾燥希釈水素と空気を供給した場合の発電特性として、900℃において6.7 mAの最大電流と2.17 mWの最大電力が得られた。内部の有効電極面積、また、試料端面の実行面積で最大電力を除した最大電力密度は各々約28 mW/cm2、AMPDは約121 mW/cm2となった。また、LSMへのY置換が難焼結化に有効であった。
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