H3K9メチル化酵素SETDB1により転写抑制されるレトロウイルスにGFP遺伝子を組み込んだウイルスをES細胞に感染させ、GFPの発現が抑制された細胞をレポーター細胞として、Cas9-CRISPRによるノックアウトスクリーニングを行い、レトロウイルスの転写抑制に寄与する因子の網羅的探索を行った。結果、SETDB1を筆頭としてレトロウイルスや内在性のレトロエレメントの転写抑制に寄与することが分かっていた因子が軒並み同定され、さらにいくつもの新規因子の同定にも成功した。新規に同定した因子の中では、SETDB1の上位で機能する因子と下流あるいは並行して機能する因子があることが見えてきた。
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