極長鎖脂肪酸の産生に関わる脂肪酸伸長サイクルでは,ELOVL1-7,KAR,HACD1-4,TERによって4つの反応が触媒される。本研究ではHACD遺伝子のノックアウトマウスあるいはノックアウト細胞を用いてミオパチーの分子機構,HACD1-4の基質特異性の違いを解明した。ELOVLの変異マウスや生化学的な解析によって,ELOVLの基質特異性,KARによる活性調節機構を解明した。皮膚バリア形成に重要な極長鎖脂質アシルセラミドの産生に関与する脂肪酸オメガ水酸化酵素CYP4F22を同定し,魚鱗癬発症の分子機構を解明した。TERの脂肪酸伸長以外の新たな機能を明らかにした。
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