研究課題
基盤研究(A)
細胞内の分解システムであるオートファジーは、パーキンソン病等の神経変性疾患の原因となる凝集しやすいタンパク質を分解します。私達は、Rubiconというオートファジーを抑制するタンパク質を減らすとそれらのタンパク質がより分解されることを発見しました。また、オートファジーを活性化しそのようなタンパク質の分解を促進する薬剤の候補となる低分子化合物を見つけることができました。
細胞生物学
アルツハイマー病やパーキンソン病等の神経変性疾患は、超高齢社会を迎える我が国の重要課題です。それを抑える細胞の仕組みの一端を明らかにできたことと、そしてその結果治療の標的となりうるタンパク質が判ったことは学術的にも社会的にも大きな意義があります。さらにこの研究で発見したオートファジーを促進する化合物は、将来これらの病気の治療薬の開発に結びつくことが期待されます。