研究課題
① 酵母two hybrid選抜タンパク質の検証② 免疫沈降・酵母two hybrid・BiFC法によるAmBP30複合体タンパク質群の特定AmBP30複合体構成タンパク質の1つであるPppIのペプチド抗体を用いた免疫沈降で得たタンパク質群をTOF-MSで解析し、新たに同定したtRNAのプロセッシングを担うRNasePタンパク質Pop5等の解析を進めた。Pop5cは酵母ツーハイブリッド法でAmBP30と相互作用し、局在はミトコンドリアであった。これまでに、AmBP30複合体構成タンパク質候補として13個を同定したが、各タンパク質の局在解析でミトコンドリアに移行しなかったものは省き、ミトコンドリア局在のRNA修飾関連タンパク質7つに絞って解析し、このうち5個については免沈・酵母ツーハイブリッド法の双方でAmBP30との相互反応が確認され、一つについてはPppIとの相互反応が確認された。③ ACR毒素・ACT毒素生合成遺伝子クラスターの詳細解析と他毒素クラスターとの比較解析ACR毒素生合成に関与するthioesteraseをコードするACRTS3遺伝子の解析結果を論文化するための追証実験を終了した。昨年度、複数のknock-down株と、1菌株のRNA silencing株で、本遺伝子の転写物が検出できない状況で、毒素生産が停止している事を確認していたが、RNA Silencing株を複数取って追試試験を完了させ、本遺伝子の同素生産における役割の検証を終了した。ACT毒素生合成酵素遺伝子をコードするACTTS1&ACTTS4遺伝子についても、論文投稿直前である。また、ACTT1遺伝子の解析についても、複数のknock-down株と、RNA silencing株を作成し、本遺伝子もACT毒素生産に必須である事を示した。
2: おおむね順調に進展している
本年度計画していた研究はすべて進み、一部は論文投稿直前である。
現時点で大きな技術的問題点は無いため、当初予定通りに次年度以降も研究を推進する予定である。
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Physiol Mol Plant Physiol
巻: 95c ページ: 1-4
J Plant Physiol
巻: 180 ページ: 67-71