• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実績報告書

植物ミトコンドリア病を制御するtRNA介在領域分解タンパク質複合体

研究課題

研究課題/領域番号 26252007
研究機関香川大学

研究代表者

秋光 和也  香川大学, 農学部, 教授 (80263888)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード宿主特異的毒素
研究実績の概要

宿主特異的ACR毒素レセプターをコードするミトコンドリアゲノム遺伝子ACRSのmRNAは、非感受性品種ではプロセッシングを受けて分解される。本研究はこのACRSmRNAプロセッシングを担うタンパク質複合体を網羅的に解析し、また毒素生合成遺伝子クラスターの全貌を解明して、特異性メカニズムを宿主側・菌側の双方から解明する。
① AmBP30複合体タンパク質群の特定と毒素感受性・非感受性品種間の差異検定
これまでにAmBP30複合体構成タンパク質候補群として, RNA修飾関連タンパク質を13個明らかにし, 局在解析により7個はミトコンドリアに局在することを明らかにしてきた。今年度は、AmBP30 複合タンパク質群の同定を完了し、毒素感受性品種・非感受性品種間の差異を検証し、AmBP30タンパク質は毒素非感受性品種のミトコンドリアにのみ局在することを明確にした。
② ACR毒素・ACT毒素生合成遺伝子クラスターの詳細解析と他毒素クラスターとの比較解析
ACR毒素生合成遺伝子群解析に関しては、これまでに解析が完了したACRTS1, ACRTS2, ACRTS3遺伝子とともにACR毒素非生産型のA. alternataに挿入・発現させ、毒素を生産するか否かの検証により、さらに生合成遺伝子が存在することを明らかにした。そこで、さらにポリケチド合成酵素のザイオエステラーゼをコードし、毒素生産菌のみが保有するACRTS4遺伝子の存在を明らかにした。
ACT毒素生合成遺伝子群解析に関しては、ACTT1抗体等による免沈実験で、生合成酵素複合体の全貌を明らかにして、これまでに明らかにした9個の毒素生合成関連酵素の全てと、さらに7個の毒素生合成酵素候補を検出した。これらの中で、4個の酵素をコードする遺伝子を単離し、いずれも毒素生産菌のゲノムにのみ特異的に座乗することを明らかにした。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (7件)

  • [雑誌論文] Identification of OsMYC2-regulated senescence-associated genes in rice2017

    • 著者名/発表者名
      Uji, Y., Akimitsu, K., Gomi, K.
    • 雑誌名

      Planta

      巻: 245 ページ: 1241-1246

    • DOI

      10.1007/s00425-017-2697-5

    • 査読あり
  • [学会発表] 宿主特異的ACR毒素への非感受化に関わるタンパク質AmBP30のカンキツ品種間における特異的発現様式2018

    • 著者名/発表者名
      島上卓也、大谷耕平、小川実可子、西田壮志、安田晋輔、西村 聡、三宅ちか子、多々野 智、小野由紀子、望月 進、市村和也、五味剣二、秋光和也
    • 学会等名
      日本植物病理学会
  • [学会発表] Anti-ACTT1(ACT毒素生合成酵素)抗体を用いた共免疫沈降により得られたタンパク質群およびその遺伝子の分布様式2018

    • 著者名/発表者名
      田中佐和、津木悠吾、島上卓也、増中章、宮本蓉子、大谷耕平、柘植尚志、山本幹博、 望月 進、市村和也、 五味剣二、秋光和也
    • 学会等名
      日本植物病理学会
  • [学会発表] 宿主特異的ACT毒素生産に関与する新規デカトリエン酸生合成酵素およびその遺伝子の探索2017

    • 著者名/発表者名
      田中佐和、島上卓也、津木悠吾、増中 章、宮本蓉子、大谷耕平、望月 進、柘植尚志、山本幹博、市村和也、五味剣二、秋光和也
    • 学会等名
      日本植物病理学会
  • [学会発表] ACR毒素レセプター遺伝子転写物修飾タンパク質群の非感受性品種における宿主特異的複合体化2017

    • 著者名/発表者名
      島上卓也、大谷耕平、小川実可子、安田晋輔、西村 聡、多々野智、望月 進、市村和也、五味剣二、秋光和也
    • 学会等名
      日本植物病理学会
  • [学会発表] 宿主特異的ACR毒素の非感受性に関わるAmBP30複合体構成タンパク質候補群間の相互作用解析2017

    • 著者名/発表者名
      島上卓也、大谷耕平、小川実可子、西田壮志、安田晋輔、西村 聡、三宅ちか子、多々野 智、小野由紀子、望月 進、市村和也、五味剣二、秋光和也
    • 学会等名
      日本植物病理学会
  • [学会発表] Alternaria alternataタンゼリン系統が生産する宿主特異的ACT毒素の生合成経路におけるACTT1の役割2017

    • 著者名/発表者名
      田中佐和、勝本真衣、松平一志、島上卓也、増中章、宮本蓉子、大谷耕平、望月 進、柘植尚志、山本幹博、市村和也、五味剣二、秋光和也
    • 学会等名
      日本植物病理学会
  • [学会発表] カンキツ黒腐病菌Alternaria citriにおける異化代謝産物抑制に対する各種希少糖の作用2017

    • 著者名/発表者名
      石原亜由美、望月 進、大谷耕平、一色淳憲、何森健、吉原明秀、加藤寛、市村和也、五味剣二秋光和也
    • 学会等名
      日本植物病理学会

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi