研究課題
本年度は最終年度であるため,4つの研究グルーブと同時に1つ上あるいは下のグループとの解析を行った.森林生理学的反応グループでは,マイクロスケールのグラニエ型センサによる導管流計測を行い,立ち上がりまでに時間遅れが発生すること示された.しかし,日単位の解析にはこのままのセンサの使用でも良いことが立証された.森林生理学的反応グループでは,これまでの結果も含めた解析を行った.その結果,植生や土壌に大きな相違が顕著である土壌では活動層厚の違いか明確となる傾向があった.そして,それがソースエリアの発達にも影響していることが示され,水・二酸化炭素の循環に影響していることが考えられた.凍土物理学的反応グループでは,それぞれ観測とモデルでそれぞれに挙げた問題点が解決され,気候変動の応用に広く結びつけられることが分かった.そして,スパスカヤ・パッド,エレゲイの凍土観測による評価,陸面モデル,領域モデルでの評価に結びついた.河川水文学的反応グループでは,2005-2008まではレナ河中流部では全ての季節で増加傾向を示したが,2002-2016にかけての増加傾向は統計的に有意ではなかった.つまり,2005-2008の加湿は一時的であることが分かった.4つの研究グループが1つ上あるいは下のグループと連携を取り合い,それぞれに関して1つの考え方での水・炭素循環を解析した結果では,森林生理的反応,森林生態学的反応,凍土物理学的反応では,それぞれに湿潤化と森林の関係が明らかになったが,河川水文学的反応では植物の湿潤化との関係は明確ではなかった.これは,湿潤化の空間的規模が関連すると考えられる.
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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