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2018 年度 研究成果報告書

魚類の浸透圧調節研究の基盤拡充とセシウム除染技術の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 26252032
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 水圏生命科学
研究機関東京大学

研究代表者

金子 豊二  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (70221190)

研究協力者 渡邊 壮一  東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 准教授
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
キーワード浸透圧調節 / 塩類細胞 / カリウム / セシウム / foxi3 / NKA / ROMK / HKA
研究成果の概要

本研究は、塩類細胞のイオン輸送機能に関する理解を深め、魚類におけるKおよびCsの動態を解明することを目的とし、以下の結果が得られた。①ティラピアの鰓から、6種のアイソフォームを同定した。②ティラピアでFoxi3は全ての塩類細胞の分化誘導および増殖に必要な転写因子である。③サケ科魚類4種のROMK cDNAの全長配列を決定した。また、その演繹アミノ酸配列は互いに97~100%の相同性を示した。④ティラピアでプロラクチンは塩類細胞を維持する作用を有し、またコルチゾルはプロラクチンの作用を補強する。⑤ティラピア消化管では、胃でHKAとKCNQ1が、腸でNKCC2 とNCCbが、K取込みに寄与する。

自由記述の分野

魚類

研究成果の学術的意義や社会的意義

魚類の浸透圧調節研究は世界各国の研究グループによって推進されているが、その多くは基礎研究として位置づけられ、浸透圧調節機構の応用を目指した研究はほとんどない。このような状況の中で、本研究は浸透圧調節研究の基礎と応用に真摯に取り組んだものである。本研究はカリウムの取込みと排出のメカニズムを体系的に明らかにした最初の研究であり、その成果は基礎生理学的観点から重要であるばかりでなく、魚におけるセシウム排出機構を解明したことは社会的にも極めて意義深い。

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公開日: 2020-03-30  

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