研究課題
1. Pin1は、PPIaseドメインとWWドメインで構成されている。 Pin1 蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)ベースのバイオセンサー「CPinY」を作成し、Pin1とc-Myc間の相互作用を分析し、c-Mycの二重リン酸化がPin1との緊密な相互作用に不可欠であることを示した。CPinYバイオセンサーは、Pin1機能の新しいタイプの阻害剤も検出した。このバイオセンサーは、Pin1を標的とする新しい薬物スクリーニング技術となることを示した。2.Pin1-/-マウス脳では、WT脳よりもCaMKII活性が有意に高かった。タウのリン酸化レベルはWTの方が低く、in vitroで検討した微小管重合促進能も高いことを示した。この分子機構はPin1欠損マウスがアルツハイマー病やタウオパチーのモデルになりうる理由を示している。3.Gas7がF-BARドメインでリン酸化タウに結合することにより、リン酸化タウ原線維形成を阻害することを示した。 Gas7はタウの3番目のリピートドメインであるタウオリゴマー化のコアエレメントとタウのC末端ドメインに結合し、原線維を形成しないようにタウのコンフォメーションを変えた。Gas7がタウ原線維形成を防止することにより、アルツハイマー病や他のタウオパチーから保護するのに役立つ可能性があることを示唆した。4.機能性食品を開発するために、既存の健康食品の成分のポリフェノールライブラリを作成し、緑茶のエピガロカテキンガレート(EGCG)誘導体、カフェー酸誘導体、タンニン酸がPin1活性阻害をすることを網羅的に解析し、構造活性相関を明らかにした。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2020 2019 2018
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 2件)
Biochem Biophy Res Commun
巻: 印刷中 ページ: 印刷中
10.1016/j.bbrc.2020.03.041.
Front Pharmacol
巻: 9 ページ: 1351
10.3389/fphar.2018.01351
巻: 505 ページ: 399-404
10.1016/j.bbrc.2018.09.123
巻: 499 ページ: 681-687
10.1016/j.bbrc.2018.03.212
Sci Rep.
巻: 8 ページ: 9229
10.1038/s41598-018-27271-x