本研究では、独創的な骨格構築法および酸化反応の開発を基盤として、薬理学的に重要かつ構造的にも複雑な化合物群を5つのサブテーマのもと合成研究を行った。その結果、1)ジチオジケトピペラジン骨格を有するMPC1001 Bやアステロキセピン等の不斉全合成、2) アザスピロ環を有する、ヒストリオニコトキシンやレパジフォルミンAの不斉全合成、3) アコニチン系アルカロイドの5環性主骨格の構築、4) 含窒素多置換複素環化合物であるインドラクタムVやCC-1065の不斉全合成、5) アミナール系高次縮環型アルカロイドのイソシゾガミンやロイコノキシン類、ハプロファイチンの全合成を達成した。
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