研究課題
1. 肝細胞特異的なオートファジー必須遺伝子Atg7、選択的オートファジー基質p62ないしはNbr1、そして核内受容体コリプレッサーNCoR1欠損マウスを増産し、それらの多重欠損マウスを作成した。2. 一部の多重遺伝子欠損マウスについては、網羅的な代謝物解析および遺伝子発現解析を開始した。3. GFP-Nbr1ノックインマウスを作成し、Nbr1を過剰発現することなく内因性レベルのNbr1を可視化できる系を確立した。
2: おおむね順調に進展している
本研究課題の主たる目的である「遺伝子改変マウスを用いた網羅的な遺伝子発現および代謝解析」については予定通り進んでいる。オートファジー選択的基質p62による転写因子Nrf2の活性化の分子メカニズム研究は順調に展開している一方、オートファジー選択的基質Nbr1による転写因子PPARαの不活性化の分子メカニズム解明についてはやや遅れている。
引き続き、遺伝子改変マウスの増産を行い、多重欠損マウスの網羅的な遺伝子発現、メタボローム解析を進める。オートファジー選択的基質Nbr1によるPPARαの不活性化の分子メカニズムを明らかにするため、Nbr1の相互作用分子の再検索を行うとともに、Nbr1のツール(アデノウイルス等)の開発を行う。また、GFP-Nbr1ノックインマウス細胞を用いNbr1の細胞内動態解析を行う。
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J. Biol. Chem.
巻: 289 ページ: 24944-24955
10.1074/jbc.M114.580357.
http://www.med.niigata-u.ac.jp/bc1/welcome.html