研究課題/領域番号 |
26253037
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 中部大学 (2016-2018) 国立研究開発法人国立循環器病研究センター (2014-2015) |
研究代表者 |
下内 章人 中部大学, 生命健康科学部, 教授 (80211291)
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研究分担者 |
近藤 孝晴 中部大学, 生命健康科学部, 教授 (20135388)
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研究協力者 |
神野 直哉
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 活性酸素種 / ヒドロキシルラジカル / 質量分析 / レーザ誘起蛍光法 / 生体ガス |
研究成果の概要 |
活性酸素種の中でも特にヒドロキシルラジカルは特に酸化作用が強く種々の組織細胞毒性があることが知られているが,OHラジカルを直接計測することは技術的には難しかった.本研究では大気圧イオン化質量分析装置ならびにレーザ誘起蛍光法を用いることにより,呼気や皮膚ガスなどの生体ガス中にもOHラジカルが存在することを明らかにした.抗酸化剤や低濃度水素ガスを吸入することにより皮膚ガス中のOHラジカルが低減し,運動負荷によりOHラジカルが増加することを見出した.また,慢性心不全患者では睡眠前後の呼気水素分子が低下し,心筋細胞内のミトコンドリアの破壊像と併せると心筋内酸化ストレスの増加が示唆された.
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自由記述の分野 |
生体医工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
活性酸素は体の中で種々の作用があり,特にヒドロキシルラジカルは細胞障害を引き起こし有害である.この活性酸素そのものを安全に計測することは難しく,血液や尿などに含まれる活性酸素と体内にある物質が反応してできたものを計測するより他には安全な方法はなかった.本研究では活性酸素の中でも悪玉であるヒドロキシルラジカルを質量分析やレーザを用いた方法により,呼気や皮膚ガスで計測することができるようになった.この方法により抗酸化剤によりヒドロキシルラジカルが低下,運動により増加することなどを生体ガス中で観察できるようになった.
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