研究課題/領域番号 |
26253080
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小西 郁生 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90192062)
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研究分担者 |
森 誠一 公益財団法人がん研究会, その他部局等, 研究員 (10334814)
岡本 愛光 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (20204026)
松田 文彦 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50212220)
山田 亮 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50301106)
松村 謙臣 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20452336)
馬場 長 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60508240)
濱西 潤三 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80378736)
山口 建 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20378772)
安彦 郁 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20508246)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 卵巣癌 / 分子標的療法 / 化学療法感受性 / 腫瘍免疫 / アノイキス抵抗性 |
研究実績の概要 |
1)卵巣漿液性腺癌において、BMPシグナルが癌細胞の増殖を促進させており、有望な治療標的であることを明らかにした。 2)卵巣癌ではT細胞の腫瘍内浸潤は、局所のIFN-γ濃度の上昇を来たし、それが癌細胞におけるPD-L1発現を亢進させ、腫瘍免疫抑制と癌の進展をもたらすことを明らかにした。 3)卵巣明細胞腺癌のエクソームシークエンシングを行った。 4)JGOG3016試験に登録された卵巣漿液性腺癌のHE標本の収集を開始した。 5)アノイキス抵抗性に関わる新規因子を探索するためにshRNAライブラリーを用いた機能ゲノミクススクリーニングを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り、卵巣明細胞腺癌に対するエクソームシークエンシングが終了した。また、卵巣癌に対する新規分子標的を見いだした。さらに、腫瘍免疫と腫瘍進展の関連についても新たな知見を得た。機能ゲノミクススクリーニングにより、アノイキスに関連する新たな因子を見いだした。
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今後の研究の推進方策 |
1)卵巣明細胞腺癌のエクソームシークエンシングデータを用いて、遺伝子変異とコピー数異常の統合解析を行う。 2)JGOG3016試験に登録されたデータを用いて、特に「Mesenchymal subtype」において、タキサン投与量の多いdose-dense TC療法が有効であるか否かを明らかにする。 3)化学療法の投与と癌細胞のPD-L1発現、腫瘍免疫との関わりについて明らかにする。 4)機能ゲノミクススクリーニングで明らかにしたアノイキス関連因子について、卵巣癌における生物学的、臨床的意義を明らかにする。
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