研究課題/領域番号 |
26253097
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
森 恵美 千葉大学, 看護学研究科, 教授 (10230062)
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研究分担者 |
坂上 明子 千葉大学, 看護学研究科, 准教授 (80266626)
小澤 治美 千葉大学, 看護学研究科, 助教 (40334180)
青木 恭子 千葉大学, 看護学研究科, 助教 (60714110)
小坂 麻衣 千葉大学, 看護学研究科, 助教 (40735429)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 看護学 / 高年初産婦 / 子育て支援 / 産後1か月 / 産後うつ症状 / 産後疲労 / 母親役割 |
研究実績の概要 |
平成26年4月から研究計画どおり質問紙等を作成し、研究協力施設を募集した。7月に所属施設の倫理審査委員会に申請し承認を得て、3つの分娩施設に正式に研究を依頼し承諾を得た。具体的には、7月に1施設から承諾が得られ、8月に他の2つの研究協力施設の倫理審査委員会にも申請し承認を得た。11月から3つの研究協力施設で対照群(標準看護を受ける高年初産婦)の研究対象者の募集を行った。平成27年3月までに200名の参加登録をめざしたが、遠く及ばずABCの3施設全体で1か月に15-16名の率での研究参加登録であった。そこで、対照群の募集期間は当初3月末であったが、平成26年度補助金の繰越申請を行い、対照群の対象者募集を平成27年7月末まで延長し、かつ引き続き追加の研究協力施設を募集した。実際には、平成27年7月末までABCの3施設で対照群の対象者募集を行い、平成27年7月末日の時点で研究登録者数は対照群141名となり、統計解析する上での必要人数の確保の目途が立った。 一方、平成27年3月末には看護介入群用の看護研修会は予定通り千葉大学にて開催した。各施設から看護管理者等2名ずつ6名の参加を得て実施することができた。なお、本看護研修会に先立ち、看護介入の媒体である「健やかで楽しい子育て生活へのガイドブック」と、看護職者向けの研修教材である「看護介入プログラム実践ガイド」、「看護介入パスとチェックリスト」の3つを独自に作成し、研修会プログラムを策定する等の準備を行った。研修会参加者は本ガイドラインの内容と展開方法を理解することができた。そして、研修会を通して現場適用のための調整をすることができ、介入群の調査実施の準備が整った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成26年4月から研究計画どおり質問紙等を作成し、7月に所属施設の倫理審査委員会に申請し承認を得た。同時に7月までに十分な数の研究協力施設を確保するよう努めたが、協力を見込んでいた施設の組織改編や、施設の移転等が重なり承諾が得られない施設が複数生じ、研究協力施設数が目標確保数を下回った。一方、7月に1施設から承諾が得られ、8月に他の2つの研究協力施設の倫理審査委員会にも申請し承認を得た。さらに、研究協力施設の募集を続けるとともに、平成26年11月から3つの研究協力施設で対照群の研究対象者の募集を開始した。平成27年3月までに対照群200名の確保を目指したが、遠く及ばず11、12月にはABCの3施設全体で1か月につき15-16名の参加であった。そこで、対照群の募集期間は当初平成27年3月末であったが、平成26年度補助金の繰越申請を行い、平成27年7月末まで延長し、かつ引き続き追加の研究協力施設を募集した。実際、平成27年7月末までABCの3施設で対照群の対象者募集を行い、平成27年7月末日の時点で研究登録者数は対照群141名となり、統計解析する上での必要人数の確保の目途が立った。平成28年3月末で、対照群の産後2か月までのデータ収集ができたのは154名であった。介入群についても対照群と同数くらいの研究対象者を確保する目途が立ち、当初の計画どおりとなった。 一方、平成27年3月末には看護介入群用の看護研修会は千葉大学にて予定通り開催し、各施設2名ずつ看護管理者等6名の参加を得た。研修会参加者は本ガイドラインの内容と展開方法を理解でき、現場適用のための調整をすることができた。追加の研究協力施設についてもアウトリーチで看護研修会を終え、介入群の募集が始まっている。 以上、平成26年度の若干の遅れを挽回し、平成28年4月現在おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度は、ABCの3施設での介入群の対象者募集を平成28年4月以降も引き続き行うとともに、D施設においても平成28年4月から7月まで介入群の研究対象者を募集し、対照群と同数くらいの研究対象者を確保する。それとともに介入群において産後2か月までの質問紙調査を進め、対照群と同じくらいの回収率の維持に努め、平成28年10月中旬には介入群の研究対象者のデータ収集が終了見込みである。平成28年10月から収集できた時期のデータから入力を進め、計画的に統計解析を行い、結果をまとめる予定である。
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