研究課題
「万人のための教育(Education for All: EFA)」において「初等教育の完全普及」が目標とされた1990年以来、国際機関等から初等教育の完全普及の達成に関する進捗報告が出されている。しかしながら、これらの報告は各国で集計された横断的データに基づいたマクロな情勢把握であり、個々人の修学実態を反映したものではない。そこで本研究は、就学前教育から中等教育課程までの個々人の修学実態を正コーホート法に従って分析することにより、個々人の修学実態とそれに対する学校・家庭・社会経済的要因および教育開発政策の影響を明らかにした。研究最終年度である2018年度は、ネパール、ミャンマー、カンボジアのアジア地域3カ国およびガーナ、ザンビアのアフリカ地域2カ国における現地調査を実施し、必要データを収集した。また、上記の国々以外の対象国(モンゴル、マラウイ、ウガンダ、ボリビア、ホンジュラス、エルサルバドル)も含め、収集してきたデータの入力作業の継続およびデータ分析を実施した。また、各国政府発行の国家教育戦略、関連教育報告書、国際機関発行の報告書等を収集し、教育開発政策や教育プロジェクトとのデータのつき合わせおよび分析を行った。国内外の学会や学術雑誌にて研究成果を報告後、最終的には本研究全体の研究成果を1冊の学術書『開発途上国で学ぶ子どもたち -マクロ政策に資するミクロな修学実態分析』にまとめ、出版するに至った。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2019 2018
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 3件) 図書 (1件)
東京大学教育学研究科紀要
巻: 58 ページ: -
Education 3-13: International Journal of Primary, Elementary and Early Years Education
巻: 47:5 ページ: 520-533
10.1080/03004279.2018.1504100