研究課題/領域番号 |
26257301
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研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
永淵 修 滋賀県立大学, 環境科学部, 教授 (30383483)
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研究分担者 |
尾坂 兼一 滋賀県立大学, 環境科学部, 助教 (30455266)
金藤 浩司 統計数理研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (40233902)
横田 久里子 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60383486)
岡野 寛治 滋賀県立大学, 環境科学部, 教授 (90074088)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 小規模金採掘 / 水銀汚染 / 地下資源開発 / モンゴル / 大気汚染 / 地下水汚染 |
研究実績の概要 |
2015年9月に内モンゴルにおいて地下水汚染調査を行った。調査地域は内モンゴルの東ウジュムチン旗周辺である。調査はオーストラリア国立大学で研究員、および環境NGOと共同で実施した。 本研究期間内に大きく2箇所で調査を行った。東ウジュムチン旗E村とM町であり、井戸水、河川水、水道水、および大気中水銀濃度の測定を実施した。井戸水中のでNO3-NとF-、河川水中のF-が高濃度で検出された。 調査開始以前に牧民らを日本に招聘し、水試料の採取方法、簡易水質分析キットによる水質測定法等の技術移転を行った。今回の調査では一部は牧民に調査を依頼し、より広範囲に試料採取することが可能となった。
また、南ゴビの大規模地下資源開発地域 (タバントルゴイ (石炭)、オユトルゴイ (銅・金))の地下水汚染状況を解析し、Journal of water and healthに掲載決定となった。また、大気中水銀のヒト健康リスク評価法の構築を行い、Ecotoxicology and environmental safety に掲載された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の当初の目的⑤について、Ecotoxicology and environmental safetyに論文が掲載となったこと、④について、で調査を実施した。また、①、②に関連して我が国の山岳部において大気中水銀を測定した結果の解析を行い、東アジア地域の大気中水銀の発生源寄与率の検討を実施し、現在International journalに投稿中である。 以上のことから、本研究はおおむね順調に進展していると自己評価を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、モンゴルでの調査を行うとともに、現在までの調査結果を現地遊牧民にフィードバックを行うとともに、聞き取り調査や議論を通して、リスク削減方策について検討する。また、モンゴルからの越境汚染の状況について、日本の山岳部で調査を行い、より詳細にその寄与率等の推定を実施する。
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