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2018 年度 研究成果報告書

モンゴルの地下資源開発、特に金採掘に伴う水銀汚染の実態とその影響評価

研究課題

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研究課題/領域番号 26257301
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分海外学術
研究分野 環境動態解析
研究機関福岡工業大学 (2016-2018)
滋賀県立大学 (2014-2015)

研究代表者

永淵 修  福岡工業大学, その他部局等, 客員教授 (30383483)

研究分担者 金藤 浩司  統計数理研究所, データ科学研究系, 教授 (40233902)
大槻 恭一  九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (80183763)
横田 久里子  豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60383486)
尾坂 兼一  滋賀県立大学, 環境科学部, 助教 (30455266)
岡野 寛治  滋賀県立大学, 環境科学部, 教授 (90074088)
島村 一平  滋賀県立大学, 人間文化学部, 准教授 (20390718)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
キーワード水銀 / 微量金属 / レアアース / フッ素イオン / 硝酸イオン / ヒト健康リスク / hazard quotient
研究成果の概要

大規模鉱山とオルホン川流域の環境媒体中の水銀および微量金属の調査ならびにヒト健康リスク評価を行った。大規模鉱山周辺の遊牧民が使用する井戸水からヒ素が検出された。オルホン川流域のボロー鉱山内の井戸水から一部高濃度水銀(44ng/L)が検出されたが大部分は5ng/L以下の低濃度であった。ショローン鉱床跡地からの河川の流下過程では水銀とヒ素の汚染が確認された。また、ニンジャの村での聞き取り調査では、水銀は使用せずに精錬を行っているとのことであったが、比重分別処理後の廃水の水銀濃度は1,300ng/Lを超えており、その廃水をためているラグーンの水銀濃度は800ng/Lと明らかに水銀の使用が認められた。

自由記述の分野

環境科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

外モンゴルの鉱山(大小規模)周辺では、遊牧民用の井戸水に劣化が発生していることが明らかになった。また、その水を飲用にする家畜への影響が実際に出ているとの聞き取り調査結果もあり、官民一体となった早急な対策が急務であることが明らかになった。また、ニンジャ村における水銀汚染についてヒト健康リスク評価を実施した結果、金精錬小屋のみならず周辺の居住区でも水銀による吸入由来リスクがあることが分かった。外モンゴルでは、水銀の使用が禁止されているが、小規模金採掘地区ではまだまだ違法に水銀が使用されており、それに直接携わる作業者さらにその家族へのリスクが考えられ、水銀を使用しない金精錬法の情宣活動が重要である。

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公開日: 2020-03-30  

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