研究課題
基盤研究(A)
本研究では、欧米諸国等の先進国都市からアジアの途上国都市まで都市の発展段階が異なる多様なニュータウンを対象に、持続可能な居住地区のための新しい計画概念「自己完結性」を提案する。この概念は、活動がどの程度ニュータウン内で完結するかを計量化する指標である。住区の物理的条件に加えて、社会関係資本や社会的ネットワークといった社会的条件と交通行動の非市場的相互作用を記述する均衡モデルを構築した。この概念に基づき、途上国都市で将来出現するオールド・ニュータウン問題を緩和するための地区交通政策を提示した。最後に、先進国都市と途上国都市の間の順方向・逆方向の政策伝搬を明らかにするための分析手法を提示した。
交通計画