今後の研究の推進方策 |
1.シミュレーションモデルの完成。H28年度中に新たに入手したロシアMayak地方の地形、地質、気象情報を導入したGETFLOWSによる地下水中のストロンチウムと硝酸イオン(中和剤として大量に用いられた)を対象とした放射性核種流動モデルを完成させる。これをロシア側が作成したモデルとの比較研究を行い論文化する(論文の発表形態については以下に記す)。 2.成果発表について. 本基盤研究において得られた成果、ならびに研究対象としたロシアMayak地方における地下水の放射能汚染に関するロシア側が2007年にまとめたロシア語による重要な文献(Alexakhin A.I. et al.)内容の紹介と、私たちの研究成果との比較研究、さらに関連する福島における最近の研究調査成果やチェルノブイリでの成果を合わせてSpringer-Nature社との3分冊による成果出版契約が2016年9月6日成立した。1)Behavior of Radionuclides in the Environment I- Mayak(契約番号:59819)編集: Kenji Kato, Shizuoka University, Alexei Konoplev, Fukushima University, Stepan N. Kalmykov, Lomonosov Moscow State University. 2)BRE II -Chernobyl(契約番号:59820)編集: Kenji Kato, Alexei Konoplev 3)BRE III-Comparative Study between Fukushima and Chernobyl (契約番号:59821)編集: Kenji Kato, Alexei Konoplev 第1巻については2017年末入校予定である。これを持って本基盤研究の主たる成果のとりまとめとし、当初計画で示した各種学会における成果発表はこれを順次行うこととする。
|