研究課題
1.空路にて日本からソウル、アルマトイを経由して、セメイ市に入った。2.土壌、煉瓦、歯の収集を進めた。収集には現地のカウンターパート(カザフ放射線医学環境研究所、セメイ国立医科大学等)を中心とし、その他専門の病院や研究所)とともに行っている。3.採血と染色体異常などの検査は現地の住民や同様にカウンターパートの協力の下に進めている。4.内部被曝とベータ線被曝の解明のため、ラットを使った動物実験を行っている。原子炉(クルチャトフ)で2酸化マンガンの粉末を照射し、その後セメイ国立医科大学に持ち帰りラットへの影響を観察した。活動度、各臓器の病理学的な検査、血液の検査をった。各臓器に取り込まれた放射能も直接測定し、ベータ線を含めた正確な内部被曝線量を求めた。5.甲状腺や乳房などの検診結果の解析を進めデータベースへ入力している。6.外部被ばくや内部被曝も同様に計算しデータベースへ入力し被曝線量を求める準備をしている。まず、村平均の被曝線量を求め、次に個人の行動調査に基づき個人被曝線量を求める。7.心理的影響の現地調査と解析を進めている。8.カザフスタン、アメリカ、ロシア、ドイツ、フランスの研究者とも国際共同研究として進めている。9.広島・長崎の原爆被爆者について直爆者、早期入市者、黒い雨の地域にいた人、遠距離被爆者について広島大学のデータベースなどを使って解析し、内部被曝とベータ線被曝の影響の解析を行っている。10.マーシャル諸島での核実験の被曝線量評価とその影響などの調査も行っている。11.福島原子力発電所関連についても土壌、煉瓦をサンプリングし測定している。12.島根大学で国際シンポジウム(1月24日)および広島大学でのワークショップ(1月26日)を開催した。13.これまでのガンマ線に加え内部被曝とベータ線の被曝をキーワードに、これらの統一的理解、解明のため検討を進めている。
1: 当初の計画以上に進展している
資料の収集測定解析が順調に進んでいる。またラットの内部被曝の予備実験が予定通り進み、本実験が開始できるようになった。
これまでの資試料収集、測定、実験、解析を昨年度と同様に進める。さらにその解析方法などの改善のための検討を行う。世界各地の被曝の調査とラットによる内部被曝の実験による内部被曝とベータ線被曝の解明についてはこれを重点的に推進する。1.土壌、煉瓦、歯の収集を現地のカウンタパートに協力を求め進める。2.採血と染色体異常などの検査も同様である。測定や検査は一部日本に持ち帰り行う。3.内部被曝とベータ線被曝の解明のためラットを使った動物実験を行う。原子炉(クルチャトフ)で2酸化マンガンの粉末を照射し、その後セメイ国立医科大学に持ち帰りラットへの影響を観察する。活動度、各臓器の病理学的な検査、血液の検査を行う。各臓器に取り込まれた放射能も直接測定し、ベータ線を含めた正確な内部被曝線量を求める。これまでカイナール症候群と言われた倦怠感などの症状とも比較検討する。4.甲状腺や乳房などの解析を進めデータベースへ入力する。5.従来より進めてきた外部被ばくや内部被曝も同様に計算しデータベースへ入力し被曝線量を求める。まず、村平均の被曝線量を求め、次に個人の行動調査に基づき個人被曝線量を求める。6.心理的影響の現地調査と解析を進める。7.アメリカ、フランスなどでの国際ワークショップ等で得られた議論に基づき必要な事項を考察し必要に応じて追加する。8.その他、広島・長崎の原爆被爆者について直爆者、早期入市者、黒い雨の地域にいた人、遠距離被爆者について広島大学のデータベースなどを使って解析し、内部被曝とベータ線被曝の影響の解析を行う。9.同様な被曝があったマーシャル諸島での核実験の外部被曝と内部被曝やベータ線の被曝線量評価とその影響などの調査も行う。10.福島での土壌の測定、煉瓦の測定も進める。従来からのガンマ線に加え内部被曝とベータ線の被曝をキーワードに、これらの統一的理解、解明のため検討を進める。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (25件) (うち査読あり 20件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (14件) (うち招待講演 1件) 図書 (2件)
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