研究課題
本研究課題では、主に気象学と海洋学で発展を遂げてきた、数値シミュレーションと観測データを融合するための計算技術であるデータ同化を、固体地球科学に資する次世代型データ同化手法へと昇華されることを最大の目的とした。当初の研究期間であった平成26~28年度の3年間で、(1)従来の時間領域におけるモデリングだけでなく、周波数領域におけるモデリングを可能にする手法を開発すること、および(2)従来のシミュレーション駆動型の演繹的モデリングだけでなく、データ駆動型の帰納的モデリングによって、所与のシミュレーションモデルでは記述できない情報を抽出可能にする手法を開発すること、(3)この両者の手法を統合すること、という所期の3つの課題を達成した。また、国内および海外における多数の学会発表や、国際誌での論文発表を実施してきた。これらの成果をまとめ、教科書として出版する予定であったが、諸般の事情により、研究期間を1年延長して実施することとなった。平成29年度は、予定通り、教科書の執筆を実施し、現在、出版社ならびに共同執筆者と共に、原稿の最終確認を行っているところである。また、平成29年度も引き続き、日本地球惑星科学関連学会連合大会を始めとする学会において、本研究課題に関連するセッションを開催し、成果発表を実施した。さらに、本研究課題で開発したデータ同化プログラムをライブラリとしてまとめており、現在、共同研究者に試用してもらっているところである。動作検証と改定を重ねた上で、最終的に公開する予定である。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 4件、 招待講演 4件) 備考 (1件)
Computational Materials Science
巻: 141 ページ: 141-152
10.1016/j.commatsci.2017.09.025
地盤工学会誌
巻: 65 ページ: 2-5
http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/people/nagaoh/