研究課題/領域番号 |
26280007
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
篠本 滋 京都大学, 理学研究科, 准教授 (60187383)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 微視的不安定性 |
研究実績の概要 |
与えられた刺激を繰り返し与えて,動物が繰り返し同じ応答を示す際も,個々の神経細胞の活動は一般に毎回再現性はないことが知られている.このメカニズムを解明するために,ネットワークの数理モデルで,巨視的な反応は安定していても個々の要素が微視的に不安定であるという現象を取り上げ,その微視的不安定性のメカニズムを解明することに成功した.その一方,数理モデルの精密解析を行い,神経スパイクが伝播するネットワークにおいて非定常揺らぎが生じるメカニズムの解明が大きく進展した.またスパイク生成に要するエネルギーを最小化するという条件下で情報伝達を行うメカニズムについて理論的考察を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は複数の論文発表成果があったうえに,大きなトピックの論文執筆と投稿に取り組み,投稿論文も順調に推移している.来年度には複数の大きな成果が発表出来る見込みである.
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今後の研究の推進方策 |
テーマの追加はあるが,当初の計画は順調に推移している.
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次年度使用額が生じた理由 |
27年度は旅費が低めに抑えることが出来たが,28年度は多めの支出が予想される.
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次年度使用額の使用計画 |
28年度は国際発表が多いので旅費を多めに使用する予定.
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