スマートフォン等の屋内ナビゲーションを可能とする建物側設備インフラストラクチャを研究した。位置計測はインフラの発する高域音波の遅延計測で行った。精密な遅延計測は、研究グループの超音波方式で実績のある位相一致法を使用し、10mm程度の精度で行えた。座標測位のため、音響到着時刻の時間差による TDoA方式を最初に試験したが、誤差が大きく実用は困難であった。その対策として、音響の発生時刻をLEDランプの発光で表示し、スマートフォン動画カメラで観測した。この方法で精密な ToA計測が可能となり、数10mmの精度を達成した。計測のための設備は天井照明の形で設置できることがわかった。
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