本研究では,「進化発生アプローチ」という考えに基づいて,新奇なプログラム進化の手法(発生型遺伝的プログラミング)を構築する.従来の遺伝的プログラミング(Genetic Programming, GP)では,(1)探索が必ずしも効率的でない,(2)探索過程で表現型が複雑化して空間計算量が莫大になる,(3)進化の結果として得られた表現の頑強性が必ずしも高くない,などの点が指摘されていた.そこで本研究では,遺伝子ネットワークの枠組みを利用して遺伝的プログラムを生成し,頑強な動的適応システムを実現した.
|