研究課題
平成28年度に実施予定であった「メラノプシン神経節細胞の明るさ情報符号化処理への影響」に関し、ヒトに対しては、視覚実験、瞳孔の対光反射実験を実施した。さらに一般的な光環境の構築のために、光による概日リズムの調節機能に着目し、マウス用多原色光源刺激装置を設計および開発を実施した。マウスのsleep-wakeサイクルを測定するために、マウスの動態解析プログラムやマウス用多原色照明システムの構築を必要とするが、その設計および開発も完了した。これらの実験装置や解析システムを用いてマウスのアクトグラムを測定し、その成果の一部は2016年4月に開催された九州山口沖縄リズム研究会で発表した。本研究課題では、当初4年をかけてメラノプシン神経節細胞の視知覚処理における機序について解明をする予定であった。メラノプシン細胞を独立に刺激する装置の開発をおこない、その装置を用いて機序の解明を実施、4年目は主として成果のとりまとめを行う予定であった。しかしながら、研究業績の部に記したように、プロジェクタを用いた多原色表示装置は開発を完了し、その装置を用いて様々な実験をおこなった。すでに成果は様々な国際学会で発表し、論文にまとめている。また、マウス網膜の紫外線に感度をもつ錐体細胞にも対応可能なマウス用平面型多原色人工照明装置および行動モニタリングシステムも開発を完了した。概日リズムに関する予備実験の結果はすでに学会で発表を終えた。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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