研究課題/領域番号 |
26280124
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
清原 聖子 明治大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (70372422)
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研究分担者 |
前嶋 和弘 上智大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10350729)
李 洪千 東京都市大学, メディア学部, 准教授 (80621200)
小笠原 盛浩 関西大学, 社会学部, 准教授 (00511958)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | ネット選挙 / ソーシャルメディア / 東アジアの選挙 / アメリカの選挙 / 政治コミュニケーション / 比較政治 |
研究実績の概要 |
本研究は、急速にソーシャルメディアが普及している今日の情報社会において、選挙運動にインターネットが利用されることで、政治社会がどのように変容していくのか、日米韓台の4か国比較を行うものである。インターネット選挙運動の比較研究はこれまで多くのものが欧米諸国の間で行われており、東アジア諸国が比較対象とされることはほとんどなかった。そこで本研究では、政治コミュニケーション分野で長年論じられてきた「世界の選挙のアメリカ化」という議論をベースに、日本、韓国、台湾においても「選挙のアメリカ化」の進展が見られるのかどうか事例研究に基づき検討してきた。 当該年度の進め方は、1)日本、韓国、台湾におけるインターネット選挙運動の事例研究パート、2)アメリカとの対比の観点から選挙制度及びメディア環境の比較のパート、3)全体を包含し議論する枠組みとしての「選挙のアメリカ化」のパートに分かれて進めている。各パートをつなぎ、議論の方向性を調整するため編著者ミーティングや研究会を緊密に行った。また2016年8月31日にフィラデルフィアで行われたAPSA(American Political Science Association)の政治コミュニケーションに関する Preconferenceでの研究発表などを通じてお互いの研究の進み具合を確認してきた。必ずしもいつも予定通りというわけにはいかないが、細かい連絡調整をすることでおおむね順調に研究計画は進んでおり、最終年度に研究成果を海外出版するため、各章の原稿執筆が進んだ。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
海外出版について予定通り進めている。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度は8月31日から9月3日にサンフランシスコで行われるAPSAに共同研究チームの共著論文としてプロポーザルが採択されている。また、海外出版の予定も出版社との交渉では今のところ順調に進んでいる。無事に年度内に出版されることになれば、それにタイミングを合わせて研究成果公開シンポジウムを国内で開催したいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
年度内に海外出版のための原稿の英文校正を終える予定であったが、各章の執筆速度にばらつきがあり、年度内にすべての英文校正を終えることはできないとわかった。その分次年度に使用する必要が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度に原稿が完成した分について英文校正に使用する。
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