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2016 年度 実績報告書

ファージ相互作用によるアオコ原因ラン藻の遺伝的・生理的変動の解明

研究課題

研究課題/領域番号 26281031
研究機関京都大学

研究代表者

吉田 天士  京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (80305490)

研究分担者 左子 芳彦  京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (60153970)
金子 貴一  京都産業大学, 公私立大学の部局等, 教授 (80370922)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードバクテリオファージ / ラン藻 / ミクロキスティス / 共進化
研究実績の概要

アオコは、ラン藻の異常増殖により湖沼で発生する自然現象である。ファージ耐性領域の遺伝子解析により、主要なアオコ構成種であるミクロキスティスが、環境中で極めて多様なファージと相互作用していることを見出した。本課題は、ファージが本種ゲノム多様化と増殖生理へ与える影響を解明する。平成28年度の成果は以下の通りである。
1)本種NIES-298株に由来するMaLMM01ファージ感受性株および非感受性変異株からドラフトゲノムを構築した。両株間で一塩基置換は認められず、23ヶ所のゲノムシンテニーが崩れていた。それらの近傍に転移酵素が認められ、ゲノム再編がファージ耐性に関与する可能性を見出した。
2)環境分離株17株のドラフトゲノムを構築した。リボソームRNAオペロンの遺伝子間領域に基づく同一系統の集団では、ウイルス耐性遺伝子CRISPR-Casシステムを共有し、ウイルス感染履歴を示すCRISPR領域の組成が異なっていた。このことから、本種は複数のクローンを祖先として、それぞれがファージ感染によってゲノム多様化させたと考えられた。
3)広沢池より約16種の未知本種ウイルスに由来すると推定される69個のコンティグを得た。本種が多様なウイルスとの相互作用の中で、消長しているとの説が裏付けられた。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額が生じた理由

28年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額の使用計画

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2016 その他

すべて 学会発表 (5件) (うち招待講演 3件) 備考 (1件)

  • [学会発表] ウイルスメタゲノム解析は水圏生態学に何をもたらすのか2016

    • 著者名/発表者名
      吉田天士
    • 学会等名
      第281回生態研セミナー
    • 発表場所
      京都大学生態学研究センター
    • 年月日
      2016-11-11 – 2016-11-11
    • 招待講演
  • [学会発表] CRISPR 配列に基づくMicrocystisの群集構造解析2016

    • 著者名/発表者名
      山中ももこ、中田舞、中村銀士、森本大地、左子芳彦、吉田天士
    • 学会等名
      日本陸水学会第81回大会
    • 発表場所
      琉球大学農学部
    • 年月日
      2016-11-05 – 2016-11-05
  • [学会発表] ウイルスと微生物の競合的共進化2016

    • 著者名/発表者名
      吉田天士
    • 学会等名
      日本微生物生態学会 第31回大会
    • 発表場所
      横須賀市文化会館
    • 年月日
      2016-10-22 – 2016-10-25
    • 招待講演
  • [学会発表] ウイルスから海洋微生物構造を知る2016

    • 著者名/発表者名
      吉田天士
    • 学会等名
      水圏微生物研究フォーラム2016
    • 発表場所
      東京大学大気海洋研究所講堂
    • 年月日
      2016-08-09 – 2016-08-10
    • 招待講演
  • [学会発表] CRISPR配列に基づく有毒ラン藻Microcystis aeruginosaの群集構造解析2016

    • 著者名/発表者名
      山中ももこ、中田舞、森本大地、中村銀士、左子芳彦、吉田天士
    • 学会等名
      水圏微生物研究フォーラム2016
    • 発表場所
      東京大学大気海洋研究所講堂
    • 年月日
      2016-08-09 – 2016-08-09
  • [備考] 海洋分子微生物学研究室

    • URL

      http://www.microbiology.marine.kais.kyoto-u.ac.jp/

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公開日: 2018-01-16  

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