ポリミクティックな湖沼の代表的存在である霞ケ浦の底質表層での栄養塩類を中心とした物質動態を観測、モデリングすることから、特にリン溶出に関わる物理化学的環境、底質深度、化学形態を明らかにした。また、そうした底質上に石炭灰造粒物を散布することによる栄養塩溶出の抑制効果を、秋期、夏期それぞれ6か月程度の長期にわたる実験で評価し、夏期に嫌気性状態となる淡水湖沼での有効性を確認するとともに、その抑制メカニズムを明らかにした。また、福島第一原子力発電所由来の放射性セシウムの鉛直分布の経年変化を5湖沼で測定し、その変化を再現する表層底質混合モデルを作成した。
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