研究成果の概要 |
本研究は、大気圧下レーザー誘起プラズマ発光分析法を測定原理とする元素分析装置を開発して、市中の金属スクラップ素材の高度・迅速選別を可能とする、新たな分析・計測システムの実用化を目的とする。鋼スクラップ材のリサイクルについては、その特性を得るために鋼中の微量添加されている合金元素、Mn, Cr, Ni, Co, V, Wの組成管理が必須である。これらの元素に関しては、その散逸を抑制し、かつ再生素材の品質を維持するため、鉄鋼スクラップを組成毎に効率的に選別する分析技術が不可欠である。本研究では、この課題の解決に最も適した方法として、大気圧下レーザー誘起プラズマを励起源とする発光分析装置を開発した。
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