研究成果の概要 |
バイオマスを利用して新規吸着剤の開発を行い、As,Sb,Seの吸着選択性と化学構造との関係を明らかにし、さらにイオン鋳型法による吸着選択性がイオンサイズではなく錯体構造の認識によることを見い出した。配位子としてプロパンジオールなどを有するキトサン誘導体を合成し、As,Sb,Seに対する吸着挙動を調べ、グルコースを付加させたGLCと比較した結果、低pH領域でSbに対して高い吸着能を示した。また、低濃度の塩酸、硝酸および硫酸溶液中からSbに対して高い吸着能を示した。これらの吸着材によるSbの熱力学的解析や吸着平衡について検討し、さらにナノファイバーを作製し、高い吸着速度を示すことを見い出した。
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