研究課題/領域番号 |
26282030
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
久保田 善彦 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (90432103)
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研究分担者 |
葛岡 英明 筑波大学, システム情報工学研究科(系), 教授 (10241796)
鈴木 栄幸 茨城大学, 人文学部, 教授 (20323199)
舟生 日出男 創価大学, 教育学部, 教授 (20344830)
加藤 浩 放送大学, 教養学部, 教授 (80332146)
中野 博幸 上越教育大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (90547051)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 科学教育 |
研究実績の概要 |
本研究は,動的に変化する観察・実験活動に応じて,学習者の思考活動をナビゲーションすることのできる,AR教材の開発と評価を行う。本年度は,開発した複数の教材を授業実践で活用し,その成果を分析した。 第一に,鏡に映る全身の大きさを検討するため,Kinectを使ったAR教材を開発した。試行授業の結果,意識は良好であるが,十分な理解には到達できなかった。そこで,ナビゲーション方法および授業デザインを再検討した。特に,数学の文脈で扱うことで,これまでとは別の解法を加えることとした。再度,試行授業を行った。第二に,等圧線を視覚的に理解するAR教材を開発した。試行授業の結果,良好な成果が得られた。成果をもたらす,ナビゲーションを含む授業デザインについて分析中である。第三に,タンジブル地球儀とARを組み合わせた教材を開発し,試行授業を行った。第四に,これまで開発してきたシステムが,学校現場の環境に適さなくなっている。そこで,新たなシステムへの移植を検討した。 以上の成果を,学会等で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
複数の試行実践や再実践を行うことで,AR教材を活用するポイントや学習者の理解の特徴が明らかになっている。それらは,次年度予定されているデザイン原則を検討するための基礎となる。
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今後の研究の推進方策 |
開発したAR教材を使った試行実践を複数回行ってきた。これらの分析結果から,AR教材を活用するポイントや課題,学習者の理解の特徴が明らかになっている。次年度は,それらを総合し,デザイン原則を検討する。 また,開発教材を新たなシステムに移植することで,多くの学校現場が活用できる環境を構築する。 これらの成果を学会等で発表する。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度は,予定していなかった新システムへの移植作業及び一般公開を行う。そのために資金を繰り越した。
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次年度使用額の使用計画 |
新システムへの移植のための機材の整備,学生アルバイトへの謝金,一般公開に向けた各種サービスへの登録のための資金として利用する。
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