研究課題/領域番号 |
26282037
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
桐山 聰 鳥取大学, 教育支援・国際交流推進機構, 准教授 (70423423)
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研究分担者 |
矢部 玲子 北海道文教大学, 外国語学部, 講師 (40633376)
三浦 政司 鳥取大学, 工学研究科, 助教 (80623537)
渡邊 真実 (村田真実) 大阪大学, 日本語日本文化教育センター, 講師 (90707738)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 集団的知性 / 能力評価 / Project Based Learning / エンジニアリング・デザイン / アカデミック・ライティング / 文章作成支援 |
研究実績の概要 |
集団的知性による評価能力を活かした文章の問題点発見手法を開発し,教授することが容易ではない文章の構造化を,書き手である大学生自身の手によって可視化する文章作成支援ツールとして形にすることができた.具体的には,授業や課外講習における40人程度の学習者集団に対して,従来のProject Based Learningのように4~5人程度の小集団に分けて協働させることはせず,集団全体の意見を文章作成支援ツールを使って数値データとして集約し,個々の学習者にフィードバックした. 上記について,工学教育系論文誌への論文投稿2件を行ったが,集団的知性をレポート作成における学習に適用する手法について,データ数が工学的な観点からは十分ではないとの査読意見が付き不採択となった.この結果を受け,問題分析に用いているエンジニアリング・デザインの手法に加え,設定した課題に対する対策の効果に対して予測精度を向上させるためのシミュレーション環境の増強を図ることとした.この処置は,学生の学習能力の計測および能力を伸長させるための手法開発が長期にわたるにもかかわらず安定した実践環境が確保できない昨今の傾向をも考慮したものである. 学会発表は,工学教育系,大学教育系,情報教育系,国語教育系の4種類の学会にて,研究代表者および分担者による計5件の口頭発表を行った. 研究成果の実践的な展開として,本研究成果の一つである文章作成支援ツールを2019年度には初等・中等教育に従事する教諭向けの文章作成指導の支援に適用することが決定している.
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