研究課題/領域番号 |
26282039
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
清水 静海 帝京大学, 教育学部, 教授 (20115661)
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研究分担者 |
宮崎 樹夫 信州大学, 教育学部, 教授 (10261760)
茅野 公穗 信州大学, 教育学部, 准教授 (20400658)
永田 潤一郎 文教大学, 教育学部, 准教授 (30413909)
宮川 健 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (30375456)
岩田 耕司 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (90437541)
佐々 祐之 熊本大学, 教育学部, 准教授 (30315387)
青山 和裕 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (10400657)
辻山 洋介 敬愛大学, 国際学部, 講師 (10637440)
中川 裕之 大分大学, 教育福祉科学部, 准教授 (00450156)
牧野 智彦 宇都宮大学, 教育学部, 准教授 (10450157)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 数学教育 / 課題探究 / 説明・証明 / 学習指導 |
研究実績の概要 |
近年,学校教育において課題探究型「構想→実践→評価・改善」説明を充実させることが求められている。しかし,全国学力・学習状況調査の結果によると,課題探究型説明の学習状況は望ましくなく,こうした学習状況を改善することが急務となっている。同様の学習状況は国際的にも生じており,改善は国内外で重要な課題とされている。そこで本研究では,中学校数学科において,課題探究型説明のカリキュラムに基づく学習指導を開発し,その効果の検証方法を明らかにすることを目的とする。 本研究は4年間の計画で実施することとなっており,平成26年度はその第一年次に当たる。本年度は以下の①〜④について研究を展開し,実績を積み上げることができた。①先行研究の収集,分析,検討により,「課題探究型説明」の概念規定を行った。②課題探究型説明のカリキュラムの構成原理について検討し,その構成原理に基づいて学習指導の試案を開発した。③内容領域「数と式」及び「図形」において,課題探究型説明とすべき内容・活動を特定した。④それらの内容・活動について公立学校及び附属学校で予備実験を行った。そして,その結果を分析し,カリキュラムの構成原理や学習指導の試案等について調整を行った。 上述の研究活動と並行して,第2回日本数学教育学会春期研究大会(平成26年6月,東京学芸大学)において創成型課題研究を,第38回日本科学教育学会年会(平成26年9月,埼玉大学)において課題研究発表をそれぞれ開催し,研究成果の発表を行った。また,第47回日本数学教育学会秋期研究大会(平成26年11月,熊本大学)等にて研究情報を収集するとともに,研究発表を通じて他の研究者と研究討議を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初計画が適切であったこと及び研究代表者と研究分担者の連携と協働がスムーズにできたことにより、本研究はおおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
第一年次の研究はおおむね順調に進展しているので,当初計画通り,平成27年度(第二年次)は内容領域を「関数」と「資料の活用」に拡大して学習指導を開発する。そして,平成28年度(第三年次)は「数と式」と「図形」,平成29年度(第四年次)は「関数」と「資料の活用」において,開発した学習指導の効果の検証方法を明らかにする。
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次年度使用額が生じた理由 |
主な理由は以下の通りである。①研究協力者との研究の打ち合わせを集中的かつ効率的に行うことを目的に,研究打ち合わせ会の開催を次年度に持ち越したため。②内容領域「関数」及び「資料の活用」の学習指導の開発と併せての情報提供が望ましいものがあり,研究成果の発表について機会が当初計画より少なくなったため。③「関数」及び「資料の活用」は,平成20年改訂学習指導要領より新たに設定された領域であり,「数と式」及び「図形」と比べて,学習指導の開発に関する経費が大幅にかかることが見込まれたため。
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次年度使用額の使用計画 |
使用計画は以下の通りである。理由①については,平成27年度に研究打ち合わせ会を開催する。理由②については,平成27年度〜平成29年度に学会発表や論文投稿にかかる経費として使用する。理由③については,内容領域「関数」及び「資料の活用」の学習指導の開発に投入し,当初計画通りの成果が得られるようにする。
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