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2016 年度 実績報告書

タブレットPCの特性を活かした教育・学習デザイン

研究課題

研究課題/領域番号 26282051
研究機関岐阜大学

研究代表者

加藤 直樹  岐阜大学, 総合情報メディアセンター, 教授 (30252117)

研究分担者 及川 浩和  中日本自動車短期大学, 国際自動車工学科, 教授 (00233007)
興戸 律子  岐阜大学, 総合情報メディアセンター, 助教 (00362179)
山崎 宣次  中部学院大学, 教育学部, 講師 (50622635)
松原 正也  岐阜大学, 総合情報メディアセンター, 教授 (80281046)
鷹岡 亮  山口大学, 教育学部, 教授 (10293135)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワードタブレットPC / 協働学習 / 他者介入性 / 豊かな学び
研究実績の概要

昨年度までの研究により開発してきたテクノロジーの活用を意味づける「豊かな学びのデザインマップ」を精査して各段階を示す表記や内容等の修正を行うとともに,深い学びの設計にテクノロジーをどのように位置づけるかをデバイスの差異で検証し,深い学びの過程の出現要因について検討した。
豊かな学びのデザインマップの「学び」と「テクノロジー(ICT活用)」の二軸で構成されるマトリックスを用いて,現職教師等を対象に各セルへの具体的な姿が記述できるかについて調査した。その結果,テクノロジー活用段階の記述を主に見直す必要があると判断され,第2段階のb.から第5段階のe.に関する記述を変更し,a.代替する、b.拡張する、c.統合する,d.仮説化する、e.個性化する、f.変革するに再編し,aからcを便利なツール,dからfを変革のツールとしてまとめた。また,学びに関する段階についても若干の修正を加え,蓄積的な学びの1.記憶する,2.理解する,3.探索すると,創造的な学びの4.吟味する,5.再構成する,6.創造するの6段階とした。さらに,修正後の段階を用いて研究会に参加する現職教員等を対象として,モバイル端末等を利用した経験を背景として授業での活用場面を列挙してもらい,記述を要素に分解してマップに配置した。その結果,主な記述は学びの段階とテクノロジー活用の段階の双方の高まりが比例するように出現する傾向にあることが明らかになった。また,蓄積的な学び(1~3)と便利なツール(a~c)のエリアに多く集まる傾向にあることも明らかになった。
これらの結果からマップへの実践の記述により実践の傾向や特徴を確認することに活用できと考え,教師が自らの実践をマップにプロットして概観することで,豊かな学びへの接近を支援可能となることが確認できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

豊かな学びのデザインマップの精査と実践者への適用を通してテクノロジー活用の授業改善に寄与することを確認できた。すなわち,マップ作成が自らの実践を振り返る契機となり,実践の意味を確認するとともに,理想の姿に向けての改善を企図するものとなり得ることが明らかになった。
さらに,授業デザインを具体的に示唆するためにタブレットを活用した検索活動に着目し,豊かな学びとして期待する創造的な学びへと学習者の認識を変容させるマッピング検索法を開発してきた。
これらの成果について,学会発表原稿,論文の作成段階にある。

今後の研究の推進方策

豊かな学びのデザインマップに関して,マップを活用したタブレットPC活用等の学びをデザインするための実践により効果を検証する必要がある。
また,マップを活用しながら学習者の学びに対する意識を,蓄積的な学びから創造的な学びへと変容させていくためには指導法の改善が必要となる。そこで,検索に着目したマッピング検索法の効果を実践を通して明らかにし,マップに位置付けられるようにすることが課題である。

次年度使用額が生じた理由

次年度の旅費が不足することが予測されたため翌年度使用額を計上した。

次年度使用額の使用計画

主に学会発表等の旅費に加えて使用する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] テクノロジーの活用を意味づける「豊かな学びのデザインマップ」の開発2016

    • 著者名/発表者名
      加藤直樹, 鷹岡亮, 上市善章, 村松祐子, 相部礼子, 及川浩和
    • 学会等名
      日本教育情報学会
    • 発表場所
      福山大学(広島県福山市)
    • 年月日
      2016-08-20 – 2016-08-21
  • [学会発表] 深い学びの過程における情報検索の効果に関する基礎研究2016

    • 著者名/発表者名
      南匡彌, 加藤直樹, 及川浩和
    • 学会等名
      日本教育情報学会
    • 発表場所
      福山大学(広島県福山市)
    • 年月日
      2016-08-20 – 2016-08-21
  • [学会発表] 同一教材を用いて異なるデバイスを活用した学習者の意識2016

    • 著者名/発表者名
      及川浩和, 加藤直樹, 南匡彌
    • 学会等名
      日本教育情報学会
    • 発表場所
      福山大学(広島県福山市)
    • 年月日
      2016-08-20 – 2016-08-21

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公開日: 2018-01-16  

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